赤木裕子住宅設計室赤木裕子住宅設計室

●『達人たちの家づくり』インタビュー掲載

茨城新聞社 茨城ハウジングブック 達人たちの家づくりBOOK 創刊号 2002年4月24日

(茨城ハウジングブック 『達人たちの家づくりBOOK』 Special Interview の記事より抜粋)

時間の経過によって変化するライフスタイル。
暮らしにフィットする「ふろしき」のような住宅を造りたい。

女性の視点で暮らしを見つめてきた赤木さん。
「住まいに対する『夢』は家族の数だけあります。
それぞれの家族が自分のライフスタイルにあった家に住むことは
より幸福に暮らすために欠かせないことです。
私の仕事はそうした『夢』を『カタチ』にすること」
そう語る赤木さんに、住宅への思いをうかがいました。

■ 間取りなんかを考えている夢見る少女だったんです。

いただいた名刺には「赤木裕子住宅設計室」と書かれていました。
「一般の建築ではなく、あくまでも住宅ということに、こだわりを持っているんです。
もともとこの業界に入ったのも、女性という特性を生かして、そこから住宅を見つめたい
ということでしたから」。

家への憧れは数十年前に遡ります。昔ながらの農家の家に生まれた赤木さんは、
その頃、近くに建ち始めた新興住宅に住んでいる友だちが、すごくうらやましかったといいます。
使いやすい間取り、新しい住宅に憧れを抱き、廊下の隅に置いてある自分専用の机で、
いつも間取りや収納方法などを考えていました。

そんな赤木さんが本格的に建築の勉強を始めたのは、中央工学校建築設計科女子部に入ってからです。
高校一年の時、新聞広告で偶然見つけた学校案内の記事の中に、
女子部は住宅の設計を専門にするコースだと記載されているのを発見したのがきっかけでした。

「これならってピンときたわけ。建築っていうと、男性的なイメージがあるけど、
住宅なら女性の私にもできるんじゃないかって・・・」。

■ あくまでも生活者の目線で住宅の設計に取り組みます

卒業後は、住宅建築会社に勤めますが、2児の出産と育児のため退社。
3年間専業主婦としての生活を続けました。
「でも、それは仕事の面で、逆にプラスでした。結婚、出産、育児という専業主婦の生活は、
今では住宅を設計するうえで、欠かせない財産になっているんです。
住まいは生活の場所であり、暮らしの器と考えています。
そんな中で主婦の目線でモノを考えるということは、とても重要なことなんです。
私は『暮らし』を優しく包む、しかも暮らしの変化にも対応する『ふろしき』のような
住宅を造りたいと思っているんです」。

こうした思いは、やがて一つの住宅に結実します。
いつものように住宅の設計を依頼された赤木さんは、
建主との話し合いの中から、二つのテーマを提案しました。
一つは「みんなで使える半アイランドキッチン」、
そして、もう一つは「家族みんなが一緒に勉強したりできる、
大きな机を書いた図書室のようなホール」。
提案は建主に全面的に受け入れられ、その住宅は雑誌でも紹介されました。

「家を建てる人はいろんな夢を持っています。
私はそうした夢の一つひとつを大切にして、納得いくまで話し合うんです。
常に住む人の立場に立って考え、きめ細かいアドバイスを心がけています。」

そう言う赤木さんが一番嬉しかったのは、初めてのお客様から数年後、
再び設計を依頼されたことだとか。
「家を建てた後も、建主さんとの関係は何よりも大事にします。」

■ 自分の介護経験を生かしてバリアフリーにも目を向けています

そんな赤木さんは、最近住宅改修にも積極的に力を注いでいます。
協力してくれるスタッフとともに、相談者には丁寧に対応しています。
「義父は身体障害者でした。そんなこともあって、バリアフリーに真剣に取り組むようになったんです。
一昨年亡くなりましたが、自分の介護体験や主婦としての経験が、ほかの人の役にたてば、
と思っています」。

その活動の様子は自ら発行している機関誌「ぴっころニュース」に載っているほか、
ホームページでも詳しく紹介されています。

(「ぴっころニュース」のバックナンバーもホームページに載せています → コチラ

 

赤木裕子住宅設計室 [yuko-akagi@nifty.com]
〒300-1152 茨城県稲敷郡阿見町荒川本郷1343-85
TEL: 029-842-3027 FAX: 029-842-6601