【美浦村 Tさんのおうち】 (1996年11月完成)
家づくりマガジン 「ニューハウス」 Vol.43 No.507 (1995年12月) に掲載されました。
シンプルな切妻屋根の外観に木製のバルコニーがアクセント。
バルコニーの塗装仕上げは建主自ら行い、外壁にはメンテナンスの楽なサイディングを採用。
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家族構成: 建主
延床面積: 148.22㎡ (44.84坪)
工事費: 1563万円
構造: 木造2階建
建主が内装仕上げに参加したり安価な材料を用いることなどで
ローコスト化できた自然素材の家
T邸は1階にアトリエと窯場、2階に生活空間を配した併用住宅で、
シンプルな切妻屋根と青緑色のサイディングが周囲の緑に映える住まいです。
茨城県内にアトリエ用の土地を購入していた陶芸家のTさんは、
瀬戸での修行中に、設計事務所協会を通じて知り合った赤木さんに設計を依頼。
瀬戸と茨城に離れ、電話やFAXでやりとりしながら家づくりをしました。
赤木さんとTさんは「自然素材を用いた家を」という点で意見が一致。
「予算がない分、自分でできる部分は自分でやりたい」というTさんは、
実際にバルコニーや内装の仕上げに大活躍。
安価なサワラ材を壁材に用いるなどの工夫で、
自然素材を多用しながらローコスト化を実現しました。
また、間仕切りを減らし、広びろとした空間を確保するなどのシンプルな
プランニングもコストダウンにつながっています。
広いアウトドアリビングでくつろげる住まい
1階はアトリエ・窯場と展示場(兼休憩室)、2階は広い居間と
コンパクトにまとめたDK、和室(寝室)、水まわりと、
1、2階で使い分けた住まいです。
2階に設けられた12畳大の居間と6畳大のバルコニーは、
内外をつなぐ、開放的なくつろぎの場として、
生活に潤いを与えてくれそうです。
Tさんちの自然素材ポイント☆
自然素材を多用しながら建主が参加することで、コストダウンを実現した。
・和室の壁には味わい深い西ノ内和紙を張って仕上げた
・居間の壁には安価なサワラ材を
・居間やDK、洗面・脱衣室の床はコルクタイル張りに
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